サイト内の情報が多くなってくると、内部リンクの設置を検討し始める方もいるかもしれません。
しかし、内部リンクの効果を最大限に引き出すためには、適切な場所に設置することが大前提となります。
SEOの観点からいっても、内部リンクはその目的によって適切に配置されるべきです。
本記事では、内部リンクの扱い方が良く分からないという方のために、内部リンクの正しい貼り方について詳しく解説していきます。
内部リンクを最適化することで得られる効果や設置するべき場所についても説明していきますので、ぜひ今後のサイト作りの参考にしてください。
目次
内部リンクとはサイト内の別ページへ近道できるリンク
内部リンクとは、自身のサイト内にあるページと同じく自身のサイト内にある別のページとを繋ぐリンクのことを指します。
サイトのトップページによく設置されているグローバルナビ(各主要ページへ1クリックで移動できるように貼られたリンク)も、内部リンクの一つです。
内部リンクがあることで、ユーザーは行きたいページに近道することができます。
内部リンクによってユーザーが辿りやすいような道筋を描いてあげれば、ユーザーのサイト滞在時間を延長させることも可能です。
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内部リンクは一見それほど意味がないように見えますが、実はサイトを運営する上でいくつかの重要な効果をもたらす役割を果たしているのです。
ここでは、内部リンクがサイトにもたらす主な効果を2つ紹介します。
1.サイトのクローラビリティが向上する
GoogleはWebクローラーというシステムを用いて、各サイトのデータを収集しています。
Webクローラーはページを順番に巡回していきますが、内部リンクがあるとよりスムーズにページ全体のデータを集められるようになるのです。
このようにクローラビリティが向上した状態を作り出せると、Googleがサイトを評価するスピードが上がるため、更新内容などがよりスピーディーに反映されるようになります。
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内部リンクが適切に貼られていると、ユーザーは道案内されるままにどんどんサイトに深く潜っていくことになります。
ユーザーがサイトに深く潜れば潜るほど、サイトでの滞在時間は長くなり、Googleから質の高いサイトであると評価されやすくなるのです。
Googleからの高評価を獲得したサイトは、検索結果の表示順位が上がっていきます。
最終的に上位表示されるようになれば、集客効果は数十倍にまで跳ね上がるでしょう。
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もしもサイトの情報量が膨大であるにもかかわらず内部リンクを設置しないままでいると、サイト全体が以下のような悪影響を受ける可能性があります。
サイト情報が更新されなくなる
内部リンクが設置されていないと、検索エンジンに更新が伝わらなくなる危険性があります。
なぜなら、サイトのデータを集めてくれるクローラーが、サイト内を上手く巡回できなくなってしまうためです。
クローラビリティが低下することで、大元の検索ツールがサイトの更新内容を認識できなくなり、最終的に情報が更新されなくなってしまうのです。
意図しないページが上位表示されてしまう
内部リンクを正しく設置しないと、意図しないページの検索表示順位が上がり、逆に上位表示させたいページの順位が下がってしまう可能性があります。
基本的に内部リンクや被リンクを多く受けているページの評価が上がりやすいので、順位を上げたくないページへのリンクは少なく、順位を上げたいページへのリンクは多くするのがおすすめです。
検索のアルゴリズムは常に変化するので、Googleからの評価よりもユーザーが利用しやすい構造を意識して作成するのが良いでしょう。
検索順位への影響を狙ってリンクの調整をするのではなく、重要なページには自然と内部リンクが集中するはずです。
追加したページが表示されなくなる
サイトに新しいページを追加したとしても、そのページへのリンクが一つも貼られていないとページ自体が認識されない可能性があります。
クローラーがページにたどり着けないのが原因です。
新しいページを作成したら、必ずどこかのページと内部リンクで繋げておくようにしましょう。
内部リンクを最適化するための貼り方
内部リンクの貼り方が良く分からない場合は、以下の要領で内部リンクを貼って行くと上手く最適化ができます。
関連するページにリンクさせる
自分のサイトの中で関連するページ同士を見つけ出し、内部リンクで繋げてみましょう。
関連性の高いページを繋げることで、ユーザーはより多くの情報を得られやすくなります。
「ファンデーションおすすめ」というページと「20代女性に人気の化粧品ランキング」というページを内部リンクで繋げてみると、化粧品選びに関する知識をより幅広く提供できるようになるのです。
内部リンクで繋げられる質の高いページを増やす
関連性の高いページがあまり見つからなかったり、そもそもコンテンツ自体が少なかったりする場合は、内部リンクで繋げられる良質なコンテンツを少しずつ増やしていきましょう。
今あるページの内容の一部をもっと深堀するような記事を作成していけば、どんどん新しいコンテンツを作っていけるはずです。
新しいコンテンツを作成する時は、コンテンツの質を低下させないように注意しましょう。
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よそから繋がるリンクを多く獲得しているページをGoogleは高く評価する傾向があります。
なので、自分で好きに設置できる内部リンクだけでも、上位表示させたいページに集結させるようにしましょう。
最終的に売り込みたい商品を販売しているページやもっとも多くのユーザーに閲覧されているページに内部リンクを集めると、サイト全体の集客効果が高まります。
オーガニック検索とは?organic searchの意味|自然検索流入を増やすメリットと対策方法内部リンクを設置するべき5つの場所
内部リンクはただ貼ればよいというものではありません。
適切な場所に貼ることで、効果をより発揮しやすくなるのです。
内部リンクを具体的にどこに設置したらよいのか、代表的な場所を5つ紹介します。
1.グローバル・ナビゲーション
サイトのメインページに置かれることが多い「グローバル・ナビゲーション」は、ページ数が複数あるサイトなら必ず設置するべきです。
サイトの主だったコンテンツを見やすいように並べて、ユーザーが1クリックで各ページにアクセスできるようにグローバル・ナビゲーションを設置しましょう。
コンテンツマーケティングの進め方とは?効果がわかる成功事例やメリットも解説2.パンくずリスト
サイトのページにパンくずリストを表示して置けば、今閲覧しているページがサイト内のどこに位置するのか一目で分かるようになります。
「HOME>ブログ>カテゴリ>記事のタイトル」というようにパンくずリストを表示させ、各ページへの内部リンクを貼り付けましょう。
3.サイド・フッターメニュー
コンテンツの右側や最下部に位置しているメニューには、今のコンテンツと関連するコンテンツへの内部リンクを配置すると効果的です。
サイド・フッターメニューに設置された内部リンクは、コンテンツのテーマに興味を持ったユーザーがより深く情報を知れるように案内するための道しるべとしての役割を果たします。
4.アンカーテキスト
今のページの中ではあることについて詳しく触れることができなくても、他のページではそのことについて詳しく説明している場合があります。
そのような時にはアンカーテキストに内部リンクをつけて、別のもっと詳しく情報が記載されているページに読者を誘導してみましょう。
アンカーテキストの文章は分かりやすく明確でなければなりません。
また、リンク先の内容を誇張するような過剰な言い回しをしないように注意しましょう。
5.サイトマップ
サイト全体のクローラビリティを向上させたければ、サイトマップを設置するのがおすすめです。
サイト内に存在するすべてのWebページへの内部リンクを集結させたサイト構造を一覧表示するためのファイルのことをサイトマップといいます。
サイトマップがあるのとないのとでは、クローラーの巡回スピードが大きく変わってきます。
そのため、もしまだ設置していないという方がいましたら、今すぐにサイトマップを設置しましょう。
関連のある良質なコンテンツを増やして内部リンクを効果的に設置しよう
内部リンクを上手に配置することができれば、サイトの質が向上し、検索結果の表示順位が上がる可能性があります。
まずは、関連性のあるコンテンツの数を増やして、内部リンクを充実させましょう。
ただし、コンテンツを増やすときには、その質に注意しなければなりません。
質の悪いページと内部リンクを繋げてしまうと、サイト全体に悪影響を及ぼす可能性があります。
サイト内に良質なコンテンツを増やしつつ、内部リンクを最適化していけば、ゆくゆくはCVの増加に繋がるでしょう。